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17. 07 / 20

nothing

Journey ]

FOLEGANDROSという小さな島を表現するとき、
しばしば "nothing" という言葉が使われるのを耳にします。

何もないからつまらないとネガティブの場合もあれば、
逆に、何もない、だからこそ好き、とポジティブの場合もあります。
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この島にはギリシャらしい遺跡や世界遺産はもちろん、
名産品や有名店も、インスタ映えするスポットもありません。
小さな島に20ほどのビーチがありますが、その多くにはまさに何もありません。
道路や施設はなく、断崖の下にビーチがあるのみ、ただそれだけです。
当然ながらパラソルなどなく、暑くなったら冷たい海に入る、
もしくは、ビーチから少し離れて木陰で静かに過ごすのがこの島のスタイルです。

ユーモアあるギリシャ人が冗談半分にこんなことを言ってました。
彼はアテネから毎年何度もこの島を訪れていて、私たちも会うのは何度目か。

この島には美しいビーチがあるでしょ。
他には、岩と岩と、さらに岩も・・
それが島でしょ。それこそ島でしょ。そうだよね。

"nothing" は何もないのではなく「余計なものが何もない」と解釈できます。
いえ、さらには、何もないといっても「これ以上必要なものは何もない」、
逆説的ですが、本質的なものはすべてあると解釈しても良いのかもしれません。

「何もいらない、この島にいる、それだけで十分だ」
この5年、私たちも回を重ねれば重ねるほど、心からそう思うのですから。

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