島に到着してすぐに気づくほどでした。
今夏は何か違う、花が多い、緑も鮮やか、 だと。
すでにほとんどがドライフラワーでしたが心は躍りました。
とにかくすごかったんだよ、島の人たちも楽しそうに話してくれました。
ギリシャ語で花は「ルルーディ」、言葉に気分が表れているように思います。
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花が多かったのは冬に雨が多かったから。
冬のFOLEGANDROSは、観光客など皆無、ほぼすべての店が閉まり閑散とし、
海は荒れ、船は週一便のみ、まさに孤島となります。
加えて、この冬は来る日も来る日も、また来る日も雨だったとのこと。
古い石垣はあちこちで崩れ、雨に弱い建物は今なお影響が残っているようでした。
そんな冬があったからこその花であり・・
そして、そんな冬があるからこその夏でもあり・・
毎夏島の人と再会する度「冬はどうだった?」と聞かれます。
これまで深くは理解せずに何となく答えてきましたが、
その問いに冬に対する特別な意識があったのだと理解することができました。
冬とは異なり、夏には当たり前のように快晴の日が続きます。
暑くても心地よい風が吹きカラッと最高の気候ですが、
冬の存在を知りその当たり前の夏に感謝しなければと思うようになりました。
良い夏を、良い冬を。「カロ カロカイーリ! カロ ヒモゥナ!」
回を重ね少しずつですが、島の真の姿に触れることができているようでうれしいです。