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Journey ]

FOLEGANDROSを毎夏訪れ再会するのは島の人たちに限りません。
旅人同士も再会します。

これまで何度も会って会話を交わしてきた人の他、
何となく見覚えのあった人、話してみたらこれまで同じ時期に来ていた人など、
今夏は旅人同士の輪も大きく広がりました。
しかも10度目、20度目、それ以上といった大先輩ばかり。そういう島なのです。
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大先輩的に10日以上毎年来る人を “visitor”、それ以外を “tourist” と区分するそう。
私たちも定義的には “visitor” ですが、大先輩に比べたらまだまだ6度目、
初めて?や何度目?などと聞かれたら「Only six times」と答えることにしました。

そんな大先輩たちと夕方にお酒を飲みながら発覚したのは、
誰一人、昨日を意味するギリシャ語を知らなかったということ。
今日は「シーメラ」明日は「アーヴリオ」、これらは全員知っているのに・・

この島では今日と明日だけで十分で昨日という言葉は必要ない、
つまり、昨日という概念そのものが必要ないということなのだと思います。
そしてそれは旅人に限った話ではなく、島の人の生き方がそうなのではと思うのです。

今日を生きる。 そして今日と同じ明日がやってくる。
目の前にないものを求めるのではなく、目の前にあるものを大切にする。

バスのニコや食堂のマリアと出会えば、今日は暑いね、どのビーチ?と会話をし、
夕方にはまた明日ねと笑顔で別れ、それが毎日毎日繰り返される、
ただそれだけと言えばそれだけなのですが、穏やかであたたかな気持ちになるのです。
芯から満たされるのです。

シーメラとアーヴリオを365回、ひとつひとつ積み重ねて再びこの島へ。
また来年「トゥー フローヌー」。

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